金澤真一とロス・アルコオリコス Shin-ichi Kanazawa y Los Alcohólicos

ボリビアやアンデスの音楽をこよなく愛する金澤真一率いるフォルクローレ・グループです!名古屋近辺に出没。たまにライブも。フォルクローレのフェスティバルみたいなやつはだいたい出てるぞ!よろしくね!


金澤真一とロス・アルコオリコス
Shin-ichi Kanazawa y Los Alcohólicos
第8回名古屋フォルクローレ音楽祭出演動画

https://youtube.com/playlist?list=PLZgBpYgyxeBcTW5VQZd0Pqp76QJrq3FEn

先日の出演動画です。故カブールとヤヨ・ホフレに捧げる…と言いますかいつもこの2人の�!曲やってますので、さらに気持ちを込めて演奏したつもりです。先日三角山放送局で放送された、初期の木下さんとヒメネスとカブールのあんな勢いに溢れまくった独特なグルーヴ出すのが夢ですけど、夢ですなぁ…

セットリスト

1
Yumey (carnaval / Ernesto Cavour)ユメイ
故エルネスト・カブール作曲のカルナバル
フェルナンド・ヒメネスなどの演奏で著名な曲です。


2
El Indio Chamillo (huyaño / Ernesto Cavour) インディオ・チャミーリョ
ボリビアの古くからあるチャミーリョという全粒粉というパンが、昨今あまり見られなくなったことについて、チャミーリョをインディオになぞらえ、そのミサを様々な食べ物が神父になったり参列者になったりして行うという、故エルネスト・カブール先生のユーモアのある歌です。
今となっては、先日惜しくも亡くなられたカブール先生自身を歌ってるかのようです… 

3
La Llegada del Kallawaya (charla / Edgar "Yayo" Joffre) カリャワヤの到来
先日惜しくも亡くなられたロス・ハイラスLos Jairasのリーダー、エドガル”ヤヨ”ホフレ作曲の曲。彼は歌も絶品ながらインストルメンタルの作曲にも非常に優れた才能の持ち主で、またサンポーニャ奏者としても歌心にあふれた演奏を残しています。そんな彼の後期ハイラス(カブール脱退後)の傑作。おそらく彼が考案した「チャルラ」という8分の6拍子のリズムによる曲です。
モチーフになっているのはボリビアの呪術師カリャワヤの来訪、ボリビアのある小さな村では人口500人のうち300人近くがカリャワヤだとか…真偽のほどわかりませんがメンバーの鈴木が12月にボリビア行くので見てくるとのことでした。恐山みたいですね…彼の報告を待ちたいと思います!

4
Pena India (taquirari / J.Valdés)悲しきインディオ
Cuando sali de Bolivia…とボリビアに別れを告げるインディオの旅路を歌っております。ボリビア東部のタキラリという音楽で、この地方でチャランゴやケーナなどの楽器が使われることはまずありませんが、幾多のアーティストがケーナやチャランゴを使ってフォルクローレ風にアレンジして名演がたくさん生まれています。

5
Fiesta en el Poblao (carnaval / Folklore Bolivia) フィエスタ・エン・エル・ポブラオ
後期ロス・ハイラスLos Jairasの録音が有名なボリビアBoliviaの伝承曲。後期ハイラスのステージでは一番最後に演奏されていたようです。われわれもハイラスの向こうを張って最後にちょっとくどいリフレインリフレインリフレインに挑戦。上手く行きました、お客さんのおかげで!
お客様は神様です!

ロス・インカスのホルヘ・ミルチベルグも亡くなってしまった。もうフォルクローレ界の立役者がどんどん鬼籍に入ってしまう…青春度合いで言ったらカブールの次にわしの青春だった…カブールへの思い入れとはだいぶ違うけど、レコード聴いた回数なら変わらないんじゃないかしら
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コンドルは飛んで行くを世界的に流行させた立役者(サイモン&ガーファンクルのレコードはインカスのレコードにサイモンの歌被せたもの)
フォルクローレにCmの美しさをもたらした人
どんな伝承曲もアレンジで泣きたくなるような抒情性をもたらした人(ついでにクレジットで自分の名前書いちゃうのがちょっと困った方でもあり)
演奏者からすると、どれだけインカスのレコードをコピーしても、あの美しさと切なさが、どうしても達成できない何か聖杯のようなものがある天賦の才能
(ボンボ裏返して叩いてみたり2台にしてみたり、もういろいろやったよ!)
そして日本人のファンからすると南米の人からどのように評価されてるのか不明なミステリアスな人
「アンデス高原のインディオ音楽」(プシガンガが入ってるやつ)と「アンデスの歌まつり」(アナ・アニータが入ってるやつ)の2枚の邦盤だけで、名古屋の学生を大量に泣かせ続けた人(名大フォルクローレ同好会の必修科目
「インカスから始まって、いつの間にかまた定期的にインカスマイブームを起こしてしまう」フォルクローレファンの性
ご冥福を祈ります
そして今回も追悼動画祭とします

インカスは邦題で紹介したい「ボリビアの高笑い」
キーをCmにした 原曲はauqui auqui
そりゃ本場ボリビアの演奏とは違うけど、伝承曲のルーツをいったん置いといて、抒情性に善注力した結果この美しさ ケーナ二重奏のたまらなさ メロディ2つしかないのに Bメロ後半でユニゾンになるとこ泣くマジで「ボリビア〜アンデス高原のインディオ音楽』所収
https://youtu.be/effG0F_rCgc

「アナ・アニータ」
これまたCmの美しさ ボンボ何台使ってるんだ ケーナの絡みと加速だけで泣かせるしかもケーナのパッセージがどんどん変化していく チャランゴも素敵 ギターだけが簡単 名大生たぶん全員演奏したことあるのではないかしら「アンデスの歌まつり」またはCDAlegriaに収録
https://youtu.be/mC7bklGsMH4

ウルバンバ時代なら「木の馬」
ウルバンバ時代はもう抒情性の極地、録音も良すぎてもはや聴く音楽であって演奏してもたどり着かない…
もし恋人やら友人に最初に「フォルクローレ」のレコードプレゼントするなら、ウルバンバがいいと思う。
https://youtu.be/vlxqgt-z024?t=763

そして最後はやはりこれ「コンドルは飛んで行く」
おごそかに始まる2本のケーナ、よく聴くと細かい吹き回しの工夫で、本当にコンドルは飛んで行くかのような。バリトンチャランゴのイントロ、中間ソロやウッドベースみたいに聞こえるソリッドなベースラインを弾くギター、サウンドオブウォールと言ってもいい厚みのある伴奏。そして後半の弾け方、やっぱり数ある「コンドルは飛んでいく」の録音の中でも、これが一番好き
https://youtu.be/ctny_PWpRTg 

2022年8月20日西尾市で開催された第9回フォルクローレ音楽村に、金澤真一とロス・アルコオリコス出演したぜ!
コロナ以降久々の対面演奏で楽しかったっす!
でもステージで、間違えてマスクしたままサンポーニャって笛吹きそうになったよトホホ
コロナ習慣恐るべし! 
Iscanwaya (carnaval) Victor Ferrel(Rumillajta) ルミリャフタのギタリスト(当時)ヴィクトル・フェレールの曲「イスカンワヤ」


Padre Viento
エルネスト・カブール作曲「父なる風」

La Quena
ラ・ケーナ エルネストカブールの曲
Quena... con tu canto dulce y nostálgico evocas tiempos remotos y nos haces sentir emociones de épocas, que nunca conocimos.
Eres canto de esta tierra pedazo de cañahueca
おまえはこの大地の歌声 芦のひとかけら
Apesar de ser pequeña cuanta grandeza encierras.
こんなに小さいのに なんという大きさを秘めてることか
Tu melodía resuena como si fuera oración
おまえのメロディは響き渡る 祈りの声のように
y nosotros te escuchamos con mucha devocion.
おれたちはおまえを聴く 自分の身を捧げて
Si te oímos en los cerros dando al viento estas tus quejas
風に嘆きを教えている おまえの声を山で聞くと
con salvo de paja brava penetras en nuestra venas
ススキの鳴る音とともに おれたちの血管に染み渡る
Si te vemos en tus valles te sentimos con cajita,
谷でおまえを見つけたら 太鼓と共に感じたら
cantando algo de la tierra con flujo de fresca chicha.
大地の何かを歌っている 新しいチチャ酒の一滴と共に

Fiesta en el Poblao
フィエスタ・エン・エル・ポブラオ(カルナバル)ロス・ハイラスのカバー
 

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