もう今回の延期がどれくらい悔しいか、たとえて言うならバンド名を「金澤真一とコロナウィルス・バスターズ」とかに変えたいくらいだ畜生。(それは無理かこの何でも炎上の世の中で)
そもそも、 去年の夏ごろ、
ボリビアのリーバスっていうギターを割と強引に手に入れて、これがもうドンシャリで重厚な低音に割れそうな高音、もうフォルクローレのそれも一部にしか使えない特攻兵器みたいな名器でございまして(→演奏、すみません自分の演奏なんで下手ですが)、
もういろいろ弦変えてみたり試しまくってやがて秋になり冬になったころ、ボリビア小町って自分の学生の頃の後輩がやってるフォルクローレのグループの女神様から
こんなラインがきて
もう猛烈にやりたいですよ!そのリーバスのギターが、そのボリビアのエルネスト・カブール先生の伴奏ギタリストの何人もが愛用してたので余計に!ついでにこのラインの後半で、わしのレギュラーグループ「でらえ〜んです」の人と演奏してみたい、ギターは伏見さんがいいと言われましたが、
自分が弾きたいので黙殺、
しかも自分の名前のバンド名にしたというこのエゴイストっぷり。
だいたいですね、(以下話長いよ)
わたくし19歳で大学生になり、全然まったく興味のなかったフォルクローレ同好会に友人について行っただけの理由で入部し、 そこで先輩と麻雀しながらボリビアのプログレッシブ・ロックなフォルクローレとか、ものすごいネイティブなアウトゥクトゥナと呼ばれるフォルクローレを聞き、なんだよ「コンドルは飛んでいく」とかあーいうのばっかじゃねえんだ、これすごいわさすが純正コカの国の音楽だ!(おおいなる誤解)、と一発でジャンキーみたいな中毒になり(だから違うって)、
そこでこれまた超絶技巧だけどチューニングがちょっと怪しいエルネスト・カブールの音楽に触れ、「なんだこれなんだなんだ」とまたハマり、終電なくなった部室で中南米音楽のバックナンバーでカブール先生来日時のインタビューやら詩集を読みまくり、この人すごいわと強烈にハマり、フォルクローレに興味なかったんでとりあえず選んだ楽器ギターだったけど、カブール先生の伴奏がしてみたい一心で急に練習を始め、
カブール先生のレコードは、大抵どっちかのチャンネルがギターで、どっちかがチャランゴだったので(ビートルズのステレオレコードみたいな感じ)、スピーカーかたっぽ外して再生して、最初はギターだけ、次はギターを消して猛練習しまして、ヴァーチャルでカブール先生の伴奏に勤しみ、ひとり悦に入っておりました。そうこうするうちに大学も4年生になり5年生になり6年生になり7年生になり、あららら卒業ってなんだっけ?
だいたい趣味が凝り性でやめれないので、麻雀もパチンコもカブール先生のコピーも全力投球してたら自分の人生的なものはだいたい適当に放り投げてしまったという。それもギターが上手くなりたいわけではなくて、純粋にカブール先生の伴奏のギターをかっこよく弾きたい、真似したいってだけなので、いまだにギターは全然上手くなってないっす。
さらにカブール先生の音楽には、今でもフォルクローレ抜きにしても並々ならぬ愛着がございまして、演奏だけでなくて、ユーモアだけど毒気のある独特な歌詞(社会派すぎず、かといってアホみたいなラブソングでもない、抜けたセンスと知性があるんですよ、ほぼフォルクローレ界唯一と言っていいくらい)、そして技巧的だけど少ないコード(笑)、そして何と言っても、その楽器じゃなきゃ絶対出せない独特な曲。(これとか、これとか。ほんとにサンポーニャとかケーナっていう楽器の特性だけで成り立ってる超独特な音楽)
もう凡百のフォルクローレ・アーチストとは、じぇんじぇん魅力が別種なんですよカブール先生は俺にとって!別にフォルクローレは最早関係ないんです。カブール先生だけの魅力なんです。ジャズファンのひとなら「マイルス・デイビスはマイルスなんだから」とか「マイルスだけ聞いてればいい」っていう人の気持ちわかると思いますがそんな感じ。
それに加えて、
このカブール先生の弟でルーチョ・カブール先生(これまたジャズでいうとコルトレーンみたいなウルトラ独特な音楽家、かつもっと面白い人)と、わしが死ぬほど真似してた心の大師匠ギタリスト、フレディ・サントス先生が来日したとき、この写真の矢印の故川口尚之さんと共に、自分はボンボっていう太鼓で共演してしまったのが完全にいかんかった。だってアンタ、あのレコードの人とステージで一緒に立って(座ってたけど)、距離50センチとかで生音聞いてるんですよ!死ぬかと思ったです!感動しすぎて自分が出なくていい2人の曲なのに退出するの忘れて至近距離で聞いてました、ステージで。
そんなこんなで、さっきの女神様からのお誘いを受けたわしは、もうこの19歳から29年間の思い出が走馬灯のように蘇り、もうがぜんやる気になり、
このカブール先生参加音源から脳内曲選定を開始し
(アルバムが48枚と曲数にして500曲くらい)
あーでもないこーでもないと考え候補曲を絞り、あ、よく考えたら自分が弾けないわって曲をカットし、そしてメンバーを急速充電のように集め、偽ルーチョカブールと偽ジョニーベルナールと偽フェルナンドヒメネスなどを脳内で構成し、Facebookの友人からカブール詩集を借りパク(いや返しますすみません)、完全自分のエゴで曲も全部自分の好きなように選び(そりゃ無理なやつはボツにしましたが)、
むかしのように何度も練習し練習し、久々にギター弾きながらヨダレが出そうになり(没入してるときの自分のバロメーター)、
KDハポンってJR中央線のガード下にあるこういう理解ある素晴らしいライブハウスをおさえ(詩の朗読とかもやってるサブカル臭のプンプンするいいお店です)
ついでにやる気が勢いあまって、チラシを羽深のイラストやわしの写真撮影から十時間以上もかけて制作し
(ちなみに元ネタは↓
これなんだけど、さすがに誰にも気づかれなかった(笑))
さらに勢い余りまくって、練習を録音して他に写真と動画でこんな予告編まで作成し
もう練習の案配もすごく良くなってきてて(歌以外。歌が下手くそなのはメンバー決めの時に歌のこと忘れてたせいです)、自分の爪もすごく状態が良くて、バキバキ音が出るようになってまして、もうあとは3月21日に向けて弦も揃えて、あとは肩慣らしで練習して本番迎えるだけ、やっときた俺のフォルクローレ人生の集大成!!
そして予約も絶好調、下は2歳8ヶ月から上は70歳まで老若男女集まってお店の定員オーバーの53名、
だったのに!!
なんでこんな鼻くそよりはるかに小さいゲジゲジしたやつに台無しにされなきゃいかんのだ畜生!
わかりますかこの何十年もの想いが詰まったわたくしの恨み!!
もうだから中止じゃなくて延期なんで!絶対やりますから!今度はチケットマイナス1,500円とかにしてやる!(嘘)だから絶対に来てくれ!ここまで文章が長すぎた!また必ずご案内します!
そもそも、 去年の夏ごろ、
ボリビアのリーバスっていうギターを割と強引に手に入れて、これがもうドンシャリで重厚な低音に割れそうな高音、もうフォルクローレのそれも一部にしか使えない特攻兵器みたいな名器でございまして(→演奏、すみません自分の演奏なんで下手ですが)、
もういろいろ弦変えてみたり試しまくってやがて秋になり冬になったころ、ボリビア小町って自分の学生の頃の後輩がやってるフォルクローレのグループの女神様から
こんなラインがきて
もう猛烈にやりたいですよ!そのリーバスのギターが、そのボリビアのエルネスト・カブール先生の伴奏ギタリストの何人もが愛用してたので余計に!ついでにこのラインの後半で、わしのレギュラーグループ「でらえ〜んです」の人と演奏してみたい、ギターは伏見さんがいいと言われましたが、
自分が弾きたいので黙殺、
しかも自分の名前のバンド名にしたというこのエゴイストっぷり。
だいたいですね、(以下話長いよ)
わたくし19歳で大学生になり、全然まったく興味のなかったフォルクローレ同好会に友人について行っただけの理由で入部し、 そこで先輩と麻雀しながらボリビアのプログレッシブ・ロックなフォルクローレとか、ものすごいネイティブなアウトゥクトゥナと呼ばれるフォルクローレを聞き、なんだよ「コンドルは飛んでいく」とかあーいうのばっかじゃねえんだ、これすごいわさすが純正コカの国の音楽だ!(おおいなる誤解)、と一発でジャンキーみたいな中毒になり(だから違うって)、
そこでこれまた超絶技巧だけどチューニングがちょっと怪しいエルネスト・カブールの音楽に触れ、「なんだこれなんだなんだ」とまたハマり、終電なくなった部室で中南米音楽のバックナンバーでカブール先生来日時のインタビューやら詩集を読みまくり、この人すごいわと強烈にハマり、フォルクローレに興味なかったんでとりあえず選んだ楽器ギターだったけど、カブール先生の伴奏がしてみたい一心で急に練習を始め、
カブール先生のレコードは、大抵どっちかのチャンネルがギターで、どっちかがチャランゴだったので(ビートルズのステレオレコードみたいな感じ)、スピーカーかたっぽ外して再生して、最初はギターだけ、次はギターを消して猛練習しまして、ヴァーチャルでカブール先生の伴奏に勤しみ、ひとり悦に入っておりました。そうこうするうちに大学も4年生になり5年生になり6年生になり7年生になり、あららら卒業ってなんだっけ?
だいたい趣味が凝り性でやめれないので、麻雀もパチンコもカブール先生のコピーも全力投球してたら自分の人生的なものはだいたい適当に放り投げてしまったという。それもギターが上手くなりたいわけではなくて、純粋にカブール先生の伴奏のギターをかっこよく弾きたい、真似したいってだけなので、いまだにギターは全然上手くなってないっす。
さらにカブール先生の音楽には、今でもフォルクローレ抜きにしても並々ならぬ愛着がございまして、演奏だけでなくて、ユーモアだけど毒気のある独特な歌詞(社会派すぎず、かといってアホみたいなラブソングでもない、抜けたセンスと知性があるんですよ、ほぼフォルクローレ界唯一と言っていいくらい)、そして技巧的だけど少ないコード(笑)、そして何と言っても、その楽器じゃなきゃ絶対出せない独特な曲。(これとか、これとか。ほんとにサンポーニャとかケーナっていう楽器の特性だけで成り立ってる超独特な音楽)
もう凡百のフォルクローレ・アーチストとは、じぇんじぇん魅力が別種なんですよカブール先生は俺にとって!別にフォルクローレは最早関係ないんです。カブール先生だけの魅力なんです。ジャズファンのひとなら「マイルス・デイビスはマイルスなんだから」とか「マイルスだけ聞いてればいい」っていう人の気持ちわかると思いますがそんな感じ。
それに加えて、
このカブール先生の弟でルーチョ・カブール先生(これまたジャズでいうとコルトレーンみたいなウルトラ独特な音楽家、かつもっと面白い人)と、わしが死ぬほど真似してた心の大師匠ギタリスト、フレディ・サントス先生が来日したとき、この写真の矢印の故川口尚之さんと共に、自分はボンボっていう太鼓で共演してしまったのが完全にいかんかった。だってアンタ、あのレコードの人とステージで一緒に立って(座ってたけど)、距離50センチとかで生音聞いてるんですよ!死ぬかと思ったです!感動しすぎて自分が出なくていい2人の曲なのに退出するの忘れて至近距離で聞いてました、ステージで。
そんなこんなで、さっきの女神様からのお誘いを受けたわしは、もうこの19歳から29年間の思い出が走馬灯のように蘇り、もうがぜんやる気になり、
このカブール先生参加音源から脳内曲選定を開始し
(アルバムが48枚と曲数にして500曲くらい)
あーでもないこーでもないと考え候補曲を絞り、あ、よく考えたら自分が弾けないわって曲をカットし、そしてメンバーを急速充電のように集め、偽ルーチョカブールと偽ジョニーベルナールと偽フェルナンドヒメネスなどを脳内で構成し、Facebookの友人からカブール詩集を借りパク(いや返しますすみません)、完全自分のエゴで曲も全部自分の好きなように選び(そりゃ無理なやつはボツにしましたが)、
むかしのように何度も練習し練習し、久々にギター弾きながらヨダレが出そうになり(没入してるときの自分のバロメーター)、
KDハポンってJR中央線のガード下にあるこういう理解ある素晴らしいライブハウスをおさえ(詩の朗読とかもやってるサブカル臭のプンプンするいいお店です)
ついでにやる気が勢いあまって、チラシを羽深のイラストやわしの写真撮影から十時間以上もかけて制作し
(ちなみに元ネタは↓
これなんだけど、さすがに誰にも気づかれなかった(笑))
さらに勢い余りまくって、練習を録音して他に写真と動画でこんな予告編まで作成し
もう練習の案配もすごく良くなってきてて(歌以外。歌が下手くそなのはメンバー決めの時に歌のこと忘れてたせいです)、自分の爪もすごく状態が良くて、バキバキ音が出るようになってまして、もうあとは3月21日に向けて弦も揃えて、あとは肩慣らしで練習して本番迎えるだけ、やっときた俺のフォルクローレ人生の集大成!!
そして予約も絶好調、下は2歳8ヶ月から上は70歳まで老若男女集まってお店の定員オーバーの53名、
だったのに!!
なんでこんな鼻くそよりはるかに小さいゲジゲジしたやつに台無しにされなきゃいかんのだ畜生!
わかりますかこの何十年もの想いが詰まったわたくしの恨み!!
もうだから中止じゃなくて延期なんで!絶対やりますから!今度はチケットマイナス1,500円とかにしてやる!(嘘)だから絶対に来てくれ!ここまで文章が長すぎた!また必ずご案内します!